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Microsoft Bing AIと話題のChat GPTとの違いは?

Microsoft Bing AIと話題のChat GPTとの違いは?

こんにちは、広報室のSです。

最近は、広報のブログやSNSを少しずつAIに手伝ってもらっている関係で、大分生産性が上がり、AIがしっかり業務として通用できるレベルになってきたんだなと実感しています。まだまだ広報では、どんな業務をAIに任せるか模索中ですが、Chat GPTのほかにマイクロソフトがリリースしているBing AIも併用して使っていますので、今回は、Chat GPTとBing AIの違いについてブログを書いてみます。

Microsoft Bing AIとChat GPTの違いは?

では早速、Bing AIについて簡単に説明します。

Bing AIは、マイクロソフトがChat GPTをベースにして開発した対話型AIです。Bingと呼ばれる、マイクロソフトの検索エンジンにベータ版として、現在搭載されています。Chat GPTを使ったことがある人は、どんなものかすぐに想像できると思います。

Bing AIは、Chat GPTの技術をベースにし、LLMという大規模言語モデルGPT-4を搭載しています。Chat GPTの無償版では、GPT-3が利用されており、最近、GPT-4を搭載したChat GPT(Chat GPT Plus:有償版)が使えるようになったようですが、なんとBing AIでは、標準でGPT-4が搭載されているため、GPT-4を無償で使うことができます。

Chat GPTやBing AIで使われているコア技術、GPT-3とGPT-4にはどれくらいの違いあるのでしょうか?

以下のサイトでは、GPT-3でも、2000億に近いパラメータで膨大なデータを学習がされているが、GPT-4でそれ以上に多いパラメータでトレーニングがされているため、人間の脳に近づいているという声が上がっていると説明がされています。
GPT-4: All You Need to Know + Differences To GPT-3 & ChatGPT (ax-semantics.com)

The biggest difference between GPT-3 and GPT-4 is shown in the number of parameters it has been trained with. GPT-3 has been trained with 175 billion parameters, making it the largest language model ever created up to date. In comparison, GPT-4 is likely to be trained with 100 trillion parameters.

つまり、人間の脳により近くなったとも言われているそんなGPT-4の技術を、Bing AIでは無償で使えてしまうということです!早速、Bing AIの使い方について、ご説明します。

まず、Egdeを開きましょう。うろ覚えで申し訳ありませんが、検索フォームで「チャット」と入力して頂くと、下記のような画面にたどり着きます。冒頭にも申し上げましたが、Bing AIはベータ版となります。使用するには、マイクロソフトアカウントの登録と、更に、順番待ちが必要になります。リリース当初は、順番待ち登録をしてから使用できるまで1~2週間近くかかりましたが、現在は、登録後すぐに利用ができるという情報もありました。

a-3-1024x542.jpg

「順番待ちリスト」に参加後、承認されると以下のメールが届きます。届きましたら、Edgeで、Bing AIが使えるようになりますので、是非使ってみましょう!

スクリーンショット 2023-04-19 150721.png

Bing AIの画面はこのような感じです。下部の赤い部分に質問を入れると回答してくれます。

スクリーンショット 2023-04-19 150915.png

早速質問をしてみます。Chat GPT(無償版)では、「東京駅から徒歩10分以内の、コンセントのあるカフェを教えて」と質問したところ、たくさんのカフェを紹介してくれたのですが、そのカフェをよく調べてみると、住所が少し違っていたり、時には、廃業してしまっているカフェすらもありました。ですので、Chat GPTは便利ですが、回答を信じ込み過ぎないというスタンスも必要でした。今回は、Bing AIにも同じ質問をしてみることにします。

質問をすると、「東京駅 徒歩10分コンセントカフェ」を検索しています と言う表示がされます。AIがWebを検索しているようですね。少しAIが考えた後に、回答が返ってきます。画面下部の「詳細情報」をタップすると、参照元のブログやお店のホームページが開かれます。Bing AIは、GPT-4を搭載しているという理由もあるのですが、Bingという検索エンジンに搭載されているAIのため、参照元がWeb検索結果になります。そのため、比較的新しいかつ正確な情報を、AIが分かり易く纏めて表示をしてくれる、そんな強みがあるようです。

スクリーンショット 2023-04-19 151751.png

では、Bing AIにブログを書いてもらいましょう。私の部署は広報室のため、最近は、ブログもAIにある程度書いてもらっています。Bing AIではどんなブログを書いてくれのでしょうか?

Bingaiスクリーンショット 2023-04-21 211246.png

いかがでしょうか?

ブログとしては、ちょっと物足りないかな。。。

では、Chat GPTにも書いてもらいます。

chatスクリーンショット 2023-04-21 211340.png

なんと素晴らしい!!

ブログに関しては、Chat GPTのほうが軍配が上がった気がします。一方で、Chat GPTの情報は、Webの検索結果ではないため、記載されている内容の真意を確かめないといけません。Bing AIは検索結果ですので、必ず正しいわけではないですが、間違えは少なくなります。

このように、両者のAIにはそれぞれ特徴がありますので、用途に合わせて使い分けてみると、期待しているパフォーマンスを出してくれると思います。

最後に、

タイトルとは全然関係ないですが、

ブログを書いている際にピノッキオってどんな物語だっけ?と、ふと思ったので

グリム童話「ピノッキオの冒険」を要約してもらいました

ピノッキオスクリーンショット 2023-04-21 214200.png

AIはできることが多い反面、人間がどのようにAIを使うと便利になるかを「考えられるか、考えられないか」で大分恩恵を受けられる幅は変わってくるのではないかなと感じています。AIの使い方は様々ですが、このブログを通して少しでも最新のIT技術に興味を持ってもらえれば幸いです。

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