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自転車保険等加入の義務化。皆さんは知っていましたか?

自転車保険等加入の義務化。皆さんは知っていましたか?

広報室のD.S.です。

皆さん、自転車保険等への加入が義務付けられている地域があるとご存じでしたでしょうか?最近、とある会話の中で、「自転車に乗っているなら保険に入る義務があるらしいよ」と言われ、初耳でしたので、今回調査して記事にすることとしました!私自身、とても勉強になりましたが、皆さんもお時間のある際に読んでみてはいかがでしょうか。

自転車保険等加入の義務化とは?

自転車損害賠償責任保険等への加入義務化の条例改正は平成27年10月に初めて兵庫県で導入されました。その後、多くの自治体で、義務化や努力義務とする条例が制定されたようです。下記の図は、国土交通省のHPに掲載されていた令和4年4月1日付の、各県の義務化、努力義務化の制定状況です。まさか自分の住んでいる県も義務化されているとは思いませんでした。。。

スクリーンショット 2022-12-08 175355.png

出典:国土交通省, 自転車損害賠償責任保険等への加入促進について, https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html, 2022/12/22.

義務化の背景

ところで、なぜ義務化されたのでしょうか?調べたところ、近年、全国的に自転車が関わる事故に対する高額な損害賠償の請求事例が発生しており、自転車利用者が損害賠償責任を負った場合の経済的負担の軽減と、被害者の保護を図るため、自転車損害賠償責任保険等に加入する義務が定められたようです。

自転車保険に入らなかった場合の罰則は?

今現在、条例に罰則が設けられている地域が存在しないことから、義務化の地域で自転車保険等加入をしていなくても罰せられることはないようですが、条例違反とはなってしまいます。また、今は努力義務の地域でも、全体的に義務化へ変わっていく傾向にあるようですので、自転車に乗られる方は保険加入の検討をしたほうが良さそうです。

  • 自転車保険等加入の義務化の地域に住んでいて、かつ自転車に乗っている方は保険への加入を検討しましょう
  • 罰せられることは今のところありませんが、条例違反となります

自転車保険に未加入で事故を起こしたら?

自転車事故による高額賠償事例を調べたところ、平成25年7月、11歳の男子小学生の自転車が歩行中の62歳女性と衝突。歩行者の女性は意識不明となりました。その際の賠償金は、約9500万円となりました。他にも、ざっと調べただけでも、3000万円以上の賠償金が発生した事例は複数件ありました。自転車による事故であった場合でも、賠償額の計算方法は自動車やバイクによる事故と変わらないようですので、本当に気を付けなければなりません。また、未成年者が事故を起こし加害者となった場合は、未成年者の年齢にもよりますが、民法上は保護者の責任となり、保護者が高額な医療費を支払う義務となるようです。

自転車保険の加入について

自転車保険等の加入義務化についてお話しましたが、必ずしも"自転車保険"に加入する必要があるわけではないようです。事故相手への損害賠償が補償される「個人賠償責任保険」であれば良いとされていますので、例えば、車をお持ちでしたら、特約で個人賠責を付ける方も多いと思いますが、それ以外に、火災保険やクレジットカードでの付帯保険としてつけることも可能です。ただ、個人賠責は事故相手へ損害を与えた場合に限りの保険ですので、ご自身が負ったケガも保険適応されたい場合は、自転車保険に加入しましょう。

最後に

通勤時の会社員や買い物帰りの主婦が自転車に乗っていて、歩行者と当たりそうになってヒヤッとするシーンをよく見かけますが、相手に重症を与えた場合は数千万円の支払い義務が生じる可能性がありますし、相手が、幼児や児童また高齢者であれば軽く当たっただけでも重症化する恐れがあります。そのあたりのリスクを良く考えたうえで、保険の見直し、加入等を考えてみてはいかがでしょうか。

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