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ERPとは?ERPの歴史や普及した背景について

ERPとは?ERPの歴史や普及した背景について

こんにちは、ERP推進チームです。何となくERPって聞いたことあるけど、いまいち理解ができない。そんな方のために、ERPとは具体的にどういったシステムなのか、ERPが普及した背景や歴史、ERP導入のメリットについてコラムでお伝えしていきます。

目次


  1. ERPとは
  2. ERPの歴史、背景
  3. ERPが日本で普及
  4. まとめ

ERPとは?ERPの歴史や普及した背景

ERPとは

ERPとは、Enterprise Resources Planningの略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を管理したり、適切に有効活用することを目的としたシステムを意味します。そのため、企業資源計画とも呼ばれたりします。ERPでは、財務会計、生産管理、在庫管理、購買・調達管理、人事管理など、企業の様々な業務領域にわたる機能を包括的に統合しているため、ERPを一つ導入すれば、企業の根幹の業務を広範囲でカバーすることができ、業務プロセスを最適化したり、経営効率を高めたりすることができます。

ERPの歴史、背景

ERPのルーツを辿ると、今から100年以上前、エンジニアのFord Whitman Harris氏が生産スケジュールの製造システムを紙ベースで開発し、それをモデルとした、経済発注量(EOQ)が製造基準となりました。メインフレームと呼ばれる大型コンピュータが企業に導入されるようになった1960~1970年頃、EOQの概念とメインフレーム・コンピューターを組み合わせた資材所要量計画(MRP)が作られました。MRPはその後、ばらばらだった製造タスクがソフトウェアのアーキテクチャ・コンポーネントや、購買、部品表、スケジュール管理等を含む統合された「モジュール」として、初めて、共通のシステムに統合されていきました。1970~1980年代にかけてコンピューター・テクノロジーが進化するにつれ、財務、顧客関係管理、人事データを組み込んだ、製造のみにとどまることのないビジネス活動に対応できるようになりました。1990年には、この新しいカテゴリのビジネス管理ソフトウェアにERP(Enterprise Resources Planning)と名前が付けられたと言われています。

ERPが日本で普及

1990年代頃、当時の日本企業では、まだまだ自社独自のシステムをゼロから構築するスクラッチ開発を採用する企業が多く見られましたが、既存の組織やプロセスを見直し、業務フローを再設計する企業改革であるBPR(Business Process Engineering)がトレンドになり、また、社会のグローバル化にも伴い、ERPの普及が積極的に進みました。ERPは元々は海外のシステムのため、日本の業務とは違う点が存在したことで、あまり業務にFitしないというケースも発生していました。しかし、2010年以降、日本の会計や商習慣に合わせた国産ERPが増えたことで、大企業のみならず中小企業にも普及していきました。その後は、クラウド技術の進歩により、クラウド型のシステムが多くリリースされました。ERPも当然クラウドERPとしてリリースされましたが、当初は、会社の機密データを外部のサーバーに置くのは危険といった流れもありましたが、セキュリティの進歩に伴い、現在はクラウドERPの導入が急速に進んでいます。このように歴史を辿っていくと、非常に速いスパンでトレンドが変わり、企業もそれに合わせて追従していくということが分かりますね。

まとめ

ERPの歴史を辿ると、色々なことが分かってきますね。現代の企業の成長には、自社に蓄積された膨大でかつ新鮮なデータを、タイムリーに経営や事業判断に活かすことが重要になっています。当社では、商社・卸・IT・情報サービス業の中小企業様向けに特化した、国内初の完全Web-ERPである「GRANDIT」、およびそのクラウド版である「GRANDIT miraimil」を取り扱っています。ERPに関するご質問がありましたら、当社のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

参考文献
ERPとは, 「ERPの沿革」, ERPとは | オラクル | Oracle 日本, (参照 2023.4.6)
日本企業が使い始めたのはいつから? ERPの歴史, 日本にもERP登場, 日本企業が使い始めたのはいつから? ERPの歴史:株式会社 日立ソリューションズ・クリエイト (hitachi-solutions-create.co.jp) , (参照 2023.4.6)

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