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FileMaker でつくってみよう! タブレット(iPhone)編

FileMaker でつくってみよう! タブレット(iPhone)編

こんにちは!

FileMaker 推進企画ではない、東京本部のMSです。

今回も FileMaker を使い誰かのお役にたてるようなものがないか探した結果をご紹介します。


○背景

先日私が週末によく通うモールに出向いたところ、生まれて間もないあかちゃんをあやすお母さんが
おられました。その時に気になったのは、外出先にもかかわらず大きなノートになにかを書いていること。

なにを書いていたかというと、あかちゃんの授乳や排便などの記録でした。
どのような情報を記録しているのか気になり、育児日記という本をみたところ日々の情報を
記録することで赤ちゃんの状況がとても把握しやすいことがわかりました。

なので毎度ではありますが、その業務をFileMakeでアプリ化した場合に利用者側にメリットがあるのか
の検証を行っていみたく情報の整理と実装をしてみました。
もちろん育児日記のアプリの存在はしっていますがアプリから分析することなく本から得た情報と
ヒアリングした内容で実装してみます。

管理するのは、時間単位にミルクの量や回数、うんちの回数、おしっこの回数 などです。
うんちの回数は便秘なのかどうか、おしっこの回数は脱水症状をおこしやすいかなど色々と理由があるそうです。
それ以外では睡眠量や睡眠時間帯なども管理することで良い睡眠がとれているのかも判断できるそうです。
この情報を入力しやすく、日単位や月単位で見やすくすることを考慮してみました。

私は、iPhone X なのでその画面規約にそって実装してみます。


○FileMaker の基本定義(技術者な感じがします)

テーブル定義とリレーションシップ定義はこれくらいです。(気になる方はFileMaker を勉強してみましょう)
主要テーブルは3つ。

キャプチャ.JPG

キャプチャ2.JPG

○基本情報管理
【画面①】 みるく、うんち、にょう、おふろ ボタンを押すことで登録画面【画面③】に遷移します。
【画面③】 登録画面では、時間入力は「かいし」「おわり」ボタンを押下することで今の時間を自動入力してくれます。普通入力もできます。
       入力は、iPhoneの入力とほぼ同じインターフェースなので簡単です。
       複数回にわたって「みるく」をあげた場合はその回数分入力すると自動でみるくの量を計算してくれます。
【画面①】 登録された情報は中央部の一覧に開始時間順(昇順)に並び、
       上部に日々の みるく合計量、みるく・うんち・にょうの回数が自動計算されます。
【画面②】 一覧の右側の「メモ」ボタンを押下すると、登録した情報単位でメモを簡単に見ることができます。
       「おふろ」に入る前の体温を管理したりすると便利です。
【画面①】 画面下には日単位のメモを入力する欄があり、日々の日記として使えます。

キャプチャ3.JPG

○睡眠管理
【画面④】 【画面①】の「すいみん」ボタンを入力し睡眠した時間帯を登録します。
       直感的に24時間30分単位の各ボタンを押下して登録します。1時間単位、30分単位で登録ができます。

キャプチャ4.JPG

○集計管理
【画面⑤】 【画面①】の「月のしゅうけい」ボタンを入力し、月単位の日集計をグラフと数値でみることができます。
 FileMaker 機能のスライドコントロールを用いて、1画面内に複数の視点のグラフを用意します。
 実際に利用者が確認する場合は横スライドするのみです。
 見る観点は日別の増減と月集計の増減などになります。

【画面⑤ グラフ1】 みるくの日別量
【画面⑤ グラフ2】 すいみんの日別量 (Total睡眠時間)

キャプチャ5.JPG

【画面⑤ グラフ3】 すいみんの時間別推移(縦が日別、横が24時間別 で背景色赤が睡眠している時間)
            育児日記で睡眠傾向の見方、考え方があったのでそれを実装しました

キャプチャ6.JPG

※月初めに比べ月末には夜中寝る時間が増えていることが分かりますね

【画面⑤ グラフ4】 みるく・うんち・おふろ の日別回数 (みるく・うんち・おふろ 回数が1つのグラフ内にある)
【画面⑤ グラフ5】 みるくの日別回数
【画面⑤ グラフ6】 うんちの日別回数

キャプチャ7.JPG

【画面⑤ グラフ7】 にょうの日別回数
【画面⑤ グラフ8】 おふろの日別回数   ※回数は、日別の増減が確認できます

キャプチャ8.JPG

集計管理については、iPhone のスクリーンショット(スクショ)をとり、
定期健診で病院の先生などにも確認してもらう場合も簡単ですね!
これをみせるだけで睡眠の良し悪しが一目でわかります。

キャプチャ9.JPG

○メモ管理(日記)

【画面①】 下のメモ欄右下ボタンを押すことでメモの一覧画面【画面⑥】に遷移します。
【画面⑥】 きーわーど に検索したいキーワードを入れて検索ボタンを押すと、メモ内にきーわーどが含まれる
       文字列のメモのみが一覧表示されます。
       一覧の明細毎にボタンがあるので、ボタンを押すと、メモの全体を見ることができるウインドウが表示されたり
       メモを編集することができます。キャプチャ10.JPG

○ともだち管理

【画面①】 左下のあかちゃん顔ボタンを押すことでともだち一覧画面【画面⑦】に遷移します。
【画面⑦】 きーわーど に検索したい「なまえ」を入れて検索ボタンを押すと、「なまえ」にその文字列が含まれる
       「ともだち」のみが一覧表示されます。
       一覧で選択すると「ともだち」の情報と写真が下部に表示されます(変更も可)
       ともだちの名前や写真や誕生日などはメモしておきたいですよね。忘れることもありますし。

キャプチャ11.JPG

○アプリを使ってもらって

さすが実績のある育児日記です。重要な情報がここにつまってました。
日々持ち歩くスマホでその情報を登録できることで利用者はとても便利で、大きなノートを持ち歩くこともなく楽になったとのことです。
アプリ化されたことにより、日々の集計やグラフによる日別単位の傾向もみれること、補助機能として「ともだち」登録や
日記機能の検索もできることはとても役に立っているとのことです。

○作成者の感想

アプリ化されてとても便利になったとのことですが、育児日記でつけていた手書きノートはそれはそれで味があり
なくなるのはさみしいなとも思いました。

キャプチャ12.JPG

このように、FileMaker を利用することで簡単にタブレットで実装することができます。
グラフの表示については多少知恵が必要ですが、慣れれば難易度も高くないことが
わかると思う程度です。

iPhone を使っている方には慣れている入力インターフェースなので操作も簡単です。
FileMakerの構築ではインターフェースについてもパラメータ1つで数値入力や文字入力
などが選択できるので楽ですね。

今回は、前回のタブレット編と同様で FileMaker GO を利用しての実装としました。
(前回は iPad mini、今回は iPhone X のサイズ違いです)
利用者にはFileMaker Go でデータを入力してもらい、管理者側、分析側では
FileMaker Pro Advanced をつかう運用が基本化しそうです。

○入力インターフェースイメージ

キャプチャ13.JPG

○実際の携帯表示イメージ

キャプチャ14.JPG

次回また機会があれば、FileMaker の機能を利用することで作業メリットのある業務を探してご紹介できたらと思います。

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