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里親制度を知ってみよう

こんにちは、MS事業部のYです。

よく考えたらYって他にもいたのですよ。

なので、Y改めYuです。

前回は育児休業についてお話しましたが

今回は里親制度についてお話したいと思います。

あまり認知されていないですが、

この国には里親制度というものがあります。

なんとなく聞いたことがある人のイメージでは

身寄りのない子供を養子縁組して自分の子供として育てる制度

と、いったところでしょうか。

間違ってはいないのですが、

ただ、里親といっても色々な形があります。

◆季節・週末里親

長期休みや週末だけ子供を家にお迎えする里親です

◆養育里親

親権は産みの親が持ったまま

一定期間、自分の家で養育する里親です

◆養子縁組里親

養子とすることで法的に親子となることを前提とする里親です

また、里親制度は子供に恵まれなかった親が

利用する制度と思われる方も多いと思いますが、

様々な事情によって家族と暮らすことができない子供に

家庭の温かさを知ってもらうための慈善活動なんです。

なので、実子ができたから自分には関係ないな、なんてことはありません。

平成29年時点での登録里親世帯は11,730世帯

里親やファミリーフォームに委託されている児童数は5,424人

一見多いように見えますが、養護施設(児童保護施設・乳児院)に入所している全体の児童の数からみると

里親やファミリーフォームに委託されている児童の割合は19.7%しかないのです。

この国ではまだまだ里親が足りていません。

ちなみに、昭和40年代には18,000を超える世帯が里親登録されていました。

昭和60年代には8,600世帯まで落ち込みましたが

少しずつ増加傾向にあります。

そんなこと言っても子育ては難しいんじゃないか、

急に知らない人を家族として迎えるのはお互いにストレスなのではないか、

そんな悩みを持つかもしれません。

そこは、各自治体(児童相談所)の職員が密にケアをしてくれます。

里親に登録するにも、研修を受けたり、

職員と面談したりと段階を踏みます。

また、いきなり委託されるのではなく、

顔合わせなど、施設や家を通い合い、お互いに少しずつ距離を縮めていきます。

でも、うちは子供を養育する余裕はちょっと、そんな方も大丈夫です。

里親手当があり、1人目は月額86,000円、2人目以降は43,000円になります。

また、生活費も支給され、乳児で58,570円、乳児以外で50,800円になります。

その他、進学などで必要な費用は国が負担してくれます。

どうですか。

できる気がしてきませんか。

でも、共働きだし面倒を見てあげる時間がないなぁ。

大丈夫です。

共働きでも里親に登録できますし、

里親の事情を十分に考慮し、児童相談所が

現実的に可能であるかを検討した上で委託の依頼があります。

もちろん、人の命を預かることは簡単なことではありません。

ですが、地域交流など人間関係が希薄になってきている昨今、

こういった慈善活動に向き合ってみてはいかがですか。

興味はでてきたけど、まだ里親になるには怖いな、

そんな方は里親サポーター、里親ヘルパーに登録して

簡単なボランティアから始めてみませんか。

定期的に里親発表会なども開催しているので一度足を運んでみてください。

私も今度、講習を受けてきますね。

その報告はまた次回にでも。

それでは、明日の日本が今日より幸せでありますように。

参考:里親制度等について

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