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RaspberryPi研究会のMr.Xです。続)デブサミ関西

RaspberryPi研究会のMr.Xです。続)デブサミ関西

デブサミ続きを書く前に

2024年のノーベル自然科学分野での注目は3賞のうち2賞は人工知能(AI)関係でした、特に物理学賞2人は
・アメリカのプリンストン大学のジョン・ホップフィールド教授
・カナダのトロント大学のジェフリー・ヒントン教授

ホップフィールド教授は人間の神経回路を模倣した「人工ニューラルネットワーク」を使って、物理学の理論から画像やパターンなどのデータを保存し、再構成できる「連想記憶」と呼ばれる手法を開発しました。この手法によって、不完全なデータから元のデータを再現できるようになりました。

ヒントン教授はこの手法を統計物理学の理論などを使って発展させ、学習した画像などの大量のデータをもとに可能性の高さから未知のデータを導き出すアルゴリズムを開発しました。

2人が開発した手法などは、現在のAI=人工知能の技術の中核を担う「機械学習」の基礎となり、その後「ディープ・ラーニング」など新たなモデルの確立につながりました。

特に興味があるのは、ヒントン教授の「AIは人類の終わりを意味する可能性がある」とのNHK国際ニュウースナビ(2023年5月15日)インタビュー記事は一読の価値はありますね。

総務省の情報通信白書令和6年版で、
日本はAI分野では遅れが目立っています。
論文数などを基にしたAIの研究力の内容です。(概要データ集より)


kunibeyuAI.PNG

~~ここからデブサミ続きとなります。~~~~~~

畠山大有| Daiyu Hatakeyama | @dahatake [日本マイクロソフト]
Daiyu Hatakeyama | @dahatake | 畠山 大有 (@dahatake) on Speaker Deck
の講演資料から興味のあった情報を調べました。

2023年度 デジタル庁・行政における生成AIの適切な利活用に向けた技術検証を実施した様です。
選定されたLLMは、「GPT-4Turbo」は高品質が求められるユースケース、「Claude 2.1」「Claude 3Sonnet」はプロンプトに入力するトークン数が多いユースケースに適していると想定で検証に使用。

資料の中で興味を持ったのは、

・検証の為の、学習データ、プロンプトテンプレート等が記述されている。
・AIを利用したソースコードの言語変換の検証を行っている。
 ケース1は、JavaからPythonへの変換
 ケース2は、COBOLからJavaへの変換
 それぞれ、変換を行うプログラムのSTEP(500Line程度)は小規模の検証ですが、結果はAI利用は可能であるとの事です。


詳細は、デジタル庁公開の技術検証資料(325P)、Prompt サンプルなどが公開されています。

「人づてですが、COBOLは大規模に使用されて企業がまだあります。そこでもAIを使用して変換ができないかを実験されているようですが、Javaを使ってCOBOLのようにプログラミングとなり保守が余計に煩雑になるのではとの感想でした。COBOLの仕様書を英語で焼き直した場合の変換の方が良かったようです。」
との事でした。

プロンプトのブックマーク
も紹介されていましたので、載せておきます。

プロンプトエンジニアリングは、言語モデル(LMs)を効率的に使用するためのプロンプトを開発および最適化する比較的新しい学問分野です。プロンプトエンジニアリングのスキルを身につけることで、大規模言語モデル(LLMs)の能力と限界をより理解することができます。

初心者対応のプロンプトエンジニアリング講座へようこそ!

★OpenAI API を使用した迅速なエンジニアリングのベスト プラクティス

OPEN AI Platform プロンプトの例

Prompt のサンプル


[ChatGPT Hack] Bing Chat と ChatGPT を使って、特定の企業へ入社するためのエントリーシートのドラフトを作ってみた -Qiita

[ChatGPT Hack] Bing Chat を使って、新規アプリ開発の Azure 概算見積もりを作ってみた -Qiita

最後に
AIからの回答については、ネット上の情報が必ず正しいとは限らない
可能な限り1次情報(元となったWebサイト)を確認することが大切との事です。


さてさて、いつもの四方山話~~
話の前に「反省」前に「与太話」と記述しましたが、意味が「出まかせのつまらない話。 でたらめの話。」ではなかったので、使用を控えました。

NHK土曜ドラマ 「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」の影響で原作をレンタルしました。20数年前「社内うつ」の言葉が出てきたころ、社内にもメンタル兆候がある方を対応した経験があり、話の中で心療内科は精神科の医者ではなく内科医が多くいると記載されていました。漫画にも精神科に通うのは勇気がいる描写がありますが、当時、この様な漫画があれば良かったのにと思いながら読みました。(漫画に出てくるドクターが多くいると有難いと思います。)

今回は奈良の話題がないので、改めて、以前にも載せた思い出がある
会社周辺(淀屋橋)のレトロな建築物です。

明治36(1903)年に建設された。日本銀行大阪支店です。
設計は、「日本近代建築の父」と言われる辰野金吾によるものです。

Nihonnginnkou.jpg

旧住友本社と連系各社の本拠であった「住友ビルデイング」(現・三井住友銀行大阪本店ビル)1926年(大正15年)に第一期、1930年(昭和5年)に第二期工事が完成。室内は銀行なので、撮影しようと思ったら怒られました。。。。
Sumitomo.jpg

「POMPIERE」とはイタリア語で「消防士」を意味します。
1925年に建築された旧中央消防署今橋出張所の建物です。今はレストランです。
Destrea.jpg

それでは、また

アイキャッチ画像は、
新しくOPENした大阪西口の人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの作者、荒木飛呂彦さんが手がけたステンドグラス作品「THE FOUNTAIN BOY」です。

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