こんにちは、広報室のSです。
Chat GPT、最近話題ですね!
世界で最も有名な検索エンジンを持つGoogle社が、AIチャットサービスであるChat GPTを大きな脅威と認め、社内に「code red(非常事態)」を宣言した、とメディアで報じられたのがきっかけのようです。本当に、AI技術の進歩には驚かされますね。Chat GPTから少しそれますが、以前話題になった、Midjourneyという画像生成AIを試した際も、衝撃的だったのを覚えています。Midjouneyは、テキストデータをインプットに独自のAIアルゴリズムを使って、画像を生成する技術です。例えば、「侍、日本、お城」等の文言を入力すると、AIがそれらのワードから画像を生成してくれます。
※Midjourneyで「侍、日本、お城」を入力し、出力されたイラスト
「深海、未知、古代、未確認」等と言った、人間が実際に見たことがない事物を、AIだったらどんな風に表現するのか気になりませんか?ご興味があれば下記サイトより使ってみてください。全て英語のため、少々とっつきにくいですが、Howtoのサイトがインターネットにたくさん落ちています。
(Midjourney URL:https://midjourney.com/home/?callbackUrl=%2Fapp%2F)
さて、本題のChat GPTです。Chat GPTとは、Open AI社によって開発されたAIチャットサービスです。Open AI社は、人類にとって有益なAIを普及させることを目的に、研究を行っている研究所(非営利法人)です。また、Microsoftや多くの投資家によって支援されており、あのイーロンマスクもその一人のようです。
Open AI社のHPには、以下のミッションが書かれていました。
OpenAI's mission is to ensure that artificial general intelligence (AGI)--by which we mean highly autonomous systems that outperform humans at most economically valuable work--benefits all of humanity.We will attempt to directly build safe and beneficial AGI, but will also consider our mission fulfilled if our work aids others to achieve this outcome.
参考:Open AI, about us, https://openai.com/about/, (2023.1.31)
要約すると、「安全で有益な汎用人工知能を開発し、社会に貢献する」と書かれています。ここで書かれている汎用人口知能(artificial general intelligence (AGI))とは、一体何なのでしょうか。せっかくなので、Chat GPTに最初に聞いてみる質問とすることにしました。
下記のサイトより、ユーザー登録を行い、ログインをしました。非常に簡単にできましたので、ご興味があればお試しください。
(Chat GPT URL:https://openai.com/)
こちらがログイン画面です。下部(赤)にChat GPTに質問したいことを入力します。初回は、汎用的人工知能と人口知能の違いについて質問しました。
質問を入力後、回答までにAIがしっかりと考えている時間があり、妙にリアルに感じます。。。
なるほど、なんとなく理解。もう少し詳しく教えて欲しかったので、試しに、「もう少し具体的に」と入力してみました。なんと!!質問の深掘りができました!あれ?ちょっと待って。これまでのAIチャットサービスでは、人間の会話のように、前の質問の記憶を保持してやり取りするといった事はできなかったような。。。驚きです。
回答内容が正しいかどうかについては、念のため、汎用人工知能研究会のHPを参照したところ、以下の通りでした。
"汎用人工知能(Artificial General Intelligence) は、人間のように十分に広範な適用範囲と強力な汎化能力を持つ人工知能です。"
参考:汎用人工知能研究会, 汎用人工知能, https://www.sig-agi.org/agi, (2023/2/1)
Chat GPTの回答も踏まえると、ある特定の分野のAI(将棋AI等)ではなく、我々の社会で人間をサポートできる役割を持ったAIということですね。たぶん、、、
では、未来について質問してみます。
未来は答えてくれませんね。こういうサービスが出ると、毎回、未来は?と聞いてしまいます。当然、過去の膨大なデータを元に未来予測はできそうなものですが、それをすることによって社会的に不都合な影響を与えかねないと開発者側が判断しているのでしょうか。Open AIのHPに、"安全な"という言葉が多用されていましたので、AIの技術の進歩には、危険もつきものなのかなと感じました。
最後に、プログラムを作ることができるのか質問してみました。
本当に簡単なプログラムです(笑) 一応確認のため、実行した結果、正しく表示がされました。
ということで、もう少しだけ凝ったものを。
このスクショでは切れて見えませんが、JSは外部ファイルを呼び出す形で、JSそのもののファイルは作ってくれませんでした。この後も、何度も繰り返し質問を変えて、htmlやjavascriptのソースを書いてもらいましたが、そのまま実行しても動いてはくれませんでした。一部人間の手でソースを変えた結果、無事に動作が出来ました。Chat GPTで作れるプログラム精度は現状、そこまで高いものではないようですが、一からソースを書くと大変なものを、大まかなフレームを作って提案してくれるという使い方においては、とても素晴らしい技術だと感じました。
私が所属する広報室では、記事を書いて発信することを主な業務としていますが、一つの記事にかける労力は結構必要です。今後、Chat GPTが商用化されれば、草案となるベースを作ってもらい、それを人間が企業のフォーマットに合わせて編集するだけで良いとなりそうですね。もちろん、情報の裏付けはしっかりと取る必要がありますが、それでも生産性が上がることは間違いないです。今後、Chat GPTがどのように使われていくのか、注目です!